シンガポールの不動産価格が過去最高値を記録

シンガポールの不動産価格は2025年も引き続き上昇を続け、その牽引役は主にHDB再販市場と投資市場です。

HDB再販市場

2025年9月、シンガポールHDB再販市場価格指数は209.7ポイントに達し、前月比0.6%増、前年比4.8%増となり、過去最高を記録しました。同月は高額取引が急増し、100万シンガポールドルを超えるHDBフラットが172戸売却され、過去の最高記録を更新しました。

投資市場

2025年第3四半期の不動産投資売上高は103億シンガポールドルから110億9000万シンガポールドルに上昇し、前四半期比35.6%増となり、過去3年以上で最高の四半期記録となりました。土地売却が主な牽引役となり、政府所有の土地売却は第3四半期に総額約41億5000万シンガポールドルに達し、前四半期比242%増となりました。

将来の動向

DBS銀行は、シンガポールの民間住宅価格は年率2~3%の複利成長率で上昇し、1平方フィートあたりの平均価格は15年後には3,500~4,050シンガポールドルに達する可能性があると予測しています。しかしながら、非居住者が住宅購入時に最大60%の追加印紙税を支払う必要があるという現行の要件により、投資需要がいくらか減退する可能性があります。